2017年02月13日

ステンレス溶接後の電解研磨

溶接継手

 

SUS(ステンレス)溶接の焼け跡を綺麗に除去&表面ピッカピカ

への字に曲がっている箇所をTigにて溶接しています。

もちろん溶接しているからには焼け跡がありましたよ。

焼け跡の処理として電解研磨を選択しています。

焼け跡の処理にも色々とありますが、見た目が綺麗で腐食し難いというポイントでの選択になります。

ちなみに下の画像が電解研磨前になります。

ファイル_000 (26)

 

ちょっとザラザラしたような感じの所も電解研磨後(上の画像)は光沢感が半端ないですね

元はこんな感じで白っぽいんです。

焼け跡も色が変わっています。

電解研磨でステンレスの表面が溶解し、不動態皮膜が生成されるので非常に高い耐食性が得られます。

ちなみにバフ研磨では非常に細かな研磨粉が表面に入り込むため見た目はピカピカですが不純物が落ちきれずに腐食の原因にもなりかねません。

溶接と焼けの処理は用途により適切なものを選択します、

もちろん溶接焼けを処理しないという選択もあります。

溶接の相談時には後処理も一緒に考えましょう。