2018年03月17日

プレス金型の曲げ型 滑り込み部分の摩擦係数は小さくすることができる。

金属を加工するにあたり金型が必要なわけですが、金型の表面の粗さって気にしたことありますか?

一般的に焼き入れした鋼材を使用し、傷とか入りにくい硬さになってしまうわけです。

ぱっと見はピカっとしてツルっとしてどこかの会計事務所の方の頭部のようですが(笑)

実はよくよく見るとガサガサで飲みすぎた翌日のお肌のように荒れています。

それがこれ↓↓↓↓↓

よくわからないので拡大してみましょう

一部を拡大しています↓↓↓↓↓

はい、ガサガサしてますね!

この角の部分が金属同士が擦れ合う部分なのです。

 

そしてこのガサガサを磨いてみました。

弊社は金型磨き専門業者ではないので、出来上がりは傷一つなくというところまではできませんが、心を込めて磨くことはできます。

弊社以上のクォリティーが必要な場合は協力会社様でお願いすることになります。

今回は弊社で心を込めて磨いてみました。

アフター画像がこれ↓↓↓↓↓

違いがいまいちわからない?

そんなあなたのためにまたまた拡大してみました。

拡大したもの↓↓↓↓↓

 

ガサガサの部分が少し滑らかになりましたね。

これくらいだと手で触ってみるとツルツルしてることが実感できます。

ツルツルしてるということは、摩擦係数(摩擦抵抗)が減少したということですね。

摩擦係数が大きいと抵抗が大きく滑りにくいということになります。

もちろん抵抗が大きい=金属に対する攻撃性が高いという結果になり、製品に傷が多く入る傾向になります。

更に摩擦係数を減らす方法として金属の表面をコーティングするという方法がありますね。

今回は私の磨き(手作業)ですのでこれくらいです、まだまだ粗いんじゃないのというクレームは受け付けておりませんので(笑)